作家インタビュー

第三夜
こたつ 『夜よりも昏く』
①今回オマージュすることが決まってから読んだ第三夜の印象はどうでしたか?
理解してしまう恐怖、が印象として強いですね!得体の知れないものをじわじわと理解してしまう恐怖、みたいなものを「夜よりも昏く」でだせてたらいいのですが…!
②今回の作品は第三夜の何処から着想を得ましたか?
三夜を作り上げるパーツは「輪廻」「因果」「殺人」と思っています。
「第三夜の親子が次の輪廻に巡ったらどうだろう。それが定められた宿命なら、人の情は無意味なのだろうか」というのが最初の着想でした。
途中から作者の「えっちなお兄さんになりたい!」とか「罪悪感まみれの中自分の醜い欲望に気づいて打ちのめされたい!」とか「あの人に演じてもらいて〜!!」とかの雑念が溢れてああいうお話になりました。
え?病院?ああ、僕にはもうかかりつけ医がいます。紹介は結構です。
③夏目と森見。この名前は有名作家からとお見受けしますが、つけた理由はありますか?
また、お話やキャラクター性への影響もありましたか? これは気づかせる気がなかったんですが七枝さんが見抜いていてかなりビビりました! 夏目は当然夏目漱石ですが、森見は森見登美彦先生から取ってます。 理由は作家性のある名前にしたいな〜程度なのですが、森見登美彦先生の「お姉さんにめちゃくちゃにされたい」という意思を勝手に汲み取って勝手に継いでいます。
④こたつさんが、罪深いとわかっていながら止められない衝動はありますか?
演者の負担が半端ない台本を書くのをやめられません!(好きな奇声をあげよう!など)ごめんみんな!でも台本はやってくれ!上手くできたら楽しいんだ!
⑤改めて企画声劇夢十夜参加をして一言お願いします。
大好きな夢十夜で企画に参加できるとは思っていませんでした!今回出た台本10本!すべてyukaさんがいなければ出なかった台本です!企画運営、本当にありがとうございます!
⑥他、台本について話したい内容がありましたらお書きください。
僕は説明を省きがちなのでこの場をお借りして台本の裏設定を話させてください。
森見と夏目ですが、怪異的な異常性があるのは森見のほうです。 森見が夢十夜第三夜の親の方の生まれ変わりなのですが、「森見を見た人間のうち好意を抱いた誰かをランダムで盲目にして第三夜の復讐者に仕立て上げる」というミーム汚染SCP的な立ち位置にいます。本人に自覚はありません。
その復讐者に選ばれたのがたまたま夏目で、たまたまあんな感じの頭がおかしい子で、たまたま森見が第三夜の杉の根に無関係の死体を埋めることで因果の輪から外れる形になりました。 夏目の「漱石の夢が醒めていくのを感じる」というのは、そのミーム汚染から脱却したことを指しています。