
作家インタビュー
第六夜
いとこうさん 『帳一の空想被疑者~仏暴き』
①今回オマージュすることが決まってから読んだ第六夜の印象はどうでしたか?
これ1本で終わるものじゃないんじゃないかな? でした。
たぶん、前後や全体の話があって、そのうちの一節としてあるから、意味をなすのかなと。夢だからと言って、なんか不思議な感じだなあ……で終わるはずがない、と思いましたね。
意味のない「なんか不思議」ではなく、「連綿とした中の一幕で、これだけ見たら不思議に見えてしまう」……そんなタイプの作品かなと。
ただ、全体を読んで第六夜を担当すると、全体構成を知っているから書けてしまう内容になりかねないので、読むのはいったん第六夜だけに留めました。
②今回の作品は第六夜の何処から着想を得ましたか?
仁王を掘り出すところ……と言いたいですが、野次馬が「いいやあれは~に違いない」とか言ってたあたりですね。夢なのだから、ぜんぶ夢を見てる本人が無意識に線を繋いでいるんです。右を見ちゃ左、左を見ちゃ右。ほら、落語みたいでしょう。そこからキャラ案、全体構成を立てました。
③過去に「この人の頭蓋かち割って脳汁ちゅるちゅるしたぁい!!」と思った人はいますか?
人生でバイブルにした作品はありますが、ちゅるちゅるしたいとは思ったことはないですね。
見て盗む、読んで盗む、実践して、整える。そして自分のアレンジと好みを加える。
その繰り返しですし、なによりちゅるちゅるした人と同じものなんて、作れても無価値でしょう?
見た目だけ同じ仁王を彫れても、そこに魂はないでしょうから。
④帳一の空想被疑者、シリーズ化の予定はありますか?
帳一に関わらず、すべての読みきりはシリーズ化できるように書いていますので、私の人生に「台本を書くためだけの余暇が8時間」あれば生まれると思います。あとはみなさんの続編希望の声ですね。
⑤改めて企画声劇夢十夜参加をして一言お願いします。
違う夢の話を書いてみたかったですね。たとえば、禅寺の話のとか。みなさんは、どれ書いてみたかったです? なんて逆質問。
⑥他、台本について話したい内容がありましたらお書きください。
「作家を訪れる何者かは事件解決を望んでいる」「作家の言葉が事件解決に一役買う」……この展開にメスを入れたかったので、自主課題として楽しかったです。