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作家インタビュー

第九夜
七枝 『紅銀杏』

①今回オマージュすることが決まってから読んだ第九夜の印象はどうでしたか?  

記憶の中の夢十夜よりも、戦争色の濃いお話だなと思いました。夢十夜が発表された1908年は、ちょうど日露戦争が終わり産業の立て直しで日本が四苦八苦していた時代ですから、その時世がお話に影響しているのかもしれません。戦争ものを書く勇気はなかったので、この不穏な空気をどうにか自分の書く台本に導入したいと思いました。

 

②今回の作品は第九夜の何処から着想を得ましたか?  

夢十夜そのものというよりは、夢十夜を原作とした映画作品「ユメ十夜」から多くの影響をうけてます。こちらの映画は様々な監督が自分なりの夢十夜を描くオムニバス作品なのですが、第九夜は「ゆれる」などで有名な西川美和監督が手掛けていらっしゃいます。内容といたしましては「母親」にクローズアップした作品で、情景の切り取り方がとても美しいです。今回作成したのは声劇台本なので、画はつきませんが、聞いている方の脳裏に情景が生々しく浮かぶような作品にしたいと思い、モノローグでは情景描写を多くいれました。

 

③七枝さんの中でこのお話の夢と現実の割合はどのくらいですか?  

8:2ぐらいでしょうか。もしかしたら「叔父」なんて頼れる存在はおらず、介護疲れして今にも死にそうな主人公がみた夢かもしれませんね

 

④七枝さんが繰り返し見る夢はありますか?  

夢でしか出会ったことのない小料理屋さんがいます。こないだ夢の中でショッピングモールの謎解きイベントに参加していたのですが、こちらの小料理屋さんが移転開業しておりました。新店舗記念にトマトのはちみつマリネをオマケしてもらいました。

 

⑤改めて企画声劇夢十夜参加をして一言お願いします。

とても楽しいイベントでした。皆様の様々な夢を拝見・拝聴できて光栄でした。ありがとうございました!  

 

⑥他、台本について話したい内容がありましたらお書きください。

主人公・琴音の名前は夏目漱石の短編「琴のそら音」から拝借しました。幽霊に懐疑的な主人公が、色々な偶然が重なり、どんどん超自然的なことを信じ始めてしまうというお話です。コミカルで面白いですよ。お暇な時にでもぜひ。  

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